01ベストトラックとは

気象庁は、台風が消滅した後に観測データを精査し、中心位置・中心気圧・最大風速を最終的に決定した記録を公開しています。これがベストトラックです。速報の経路情報とは値が異なります。

1951年以降のすべての台風について整備されているため、長期の傾向を見るのに適しています。

02接近頻度は南西で高い

沖縄・九州南部は接近数が最も多く、太平洋高気圧の張り出しによって進路が変わるため、年による差も大きくなります。日本海側や東北の太平洋側は接近数が少ない一方、接近したときの雨量が多い事例があります。

「接近数が少ない=安全」ではありません。頻度が低い地域では、経験が蓄積されていないことが弱点になります。

03台風の被害は風だけではない

台風による被害の多くは、風ではなく雨と高潮です。中心から離れた場所で線状降水帯が発生し、内陸で洪水・土砂災害が起きることもあります。

したがって台風の備えは、暴風対策だけでなく、浸水想定区域と土砂災害警戒区域の確認を含みます。

04自分の地域の傾向を見る

防災ポータルは台風の代表地点を災害種別ハブで表示しています。より詳しい経路の集計は、気象庁のベストトラックを直接扱うのが確実です。

過去の傾向は将来を保証しませんが、どの季節にどの方向から来やすいかを知ることは、点検の時期を決める材料になります。

この記事は公的機関が公開しているデータに基づく解説です。避難や契約などの判断には、自治体の公式資料と専門家の判断を併用してください。